健康第一!「熱中症対策」Tipsまとめ

TECTEC中田です!

それにしても暑いですね…。

私たちが子どもの頃と比べても、確実に暑くなっているのではないでしょうか?

調べたところによると、東京都心では過去100年間で平均気温が約3℃上昇しているそうです。

気象庁では2007(平成19)年から最高気温が30℃以上の日を「真夏日」、35℃以上の日を「猛暑日」と定義しています。

こちらも約100年前(1920年)は1年間における真夏日が38日、猛暑日にいたっては0日だったのが、2020年の調査では真夏日が52日、猛暑日が12日とのこと。

35℃以上の日が「なかった」時代があるわけですから、昔と比べて暑いというのは素人目に見ても疑いようのない事実でしょう。

X(旧:Twitter)では

「この暑さでは文明の前に体力が滅ぶ」

なんていう書き込みも…。

文明は個人の力ではどうしようもないので置いといて、私たち一人ひとりが暑さで体力を奪われないようにしたいものです。

「熱中症ゼロへ」と題した特設Webサイトでは、特に夏のシーズンにおける熱中症対策が3つの項目に分類され、さらに各項目を実践するための具体的な方法を挙げています。

熱中症の予防・対策

ページ内を要約すると、

1.暑さに負けない体づくり

・こまめな水分摂取

・適度な塩分摂取

・快適な睡眠環境

・丈夫な体づくり

2.暑さに対する工夫

・気温と湿度のチェック

・室内を涼しく

・衣服の工夫

・日ざしをよける

・冷却グッズの活用

3.暑さから身を守るアクション

・飲み物の持参

・こまめな休憩

・熱中症指数のチェック

以上のようになります。

どれも熱中症対策においては重要なものばかりですが、特に「水分補給」「日よけ」「涼しい場所にいること」がポイントとなってくるのではないでしょうか。

発達特性のある方は過集中になりやすいため、水を飲むのも忘れて趣味や作業に熱中してしまうことがあります。

気付いたら頭がクラクラしていた…というケースもよくありますので「何分おきに水を飲む」というように自分でタスク管理を行うのも有効です。

また、特定の味にこだわり、同じ種類のジュースやエナジードリンクをひたすら飲み続ける傾向が強いのも発達特性の特徴ですが、糖分の多い飲み物は血糖値を上昇させ、結果的に「ペットボトル症候群」などの症状を引き起こす恐れがあります。

なるべく水やお茶など、糖分のない飲み物を摂取するように心がけましょう。

塩分に関しては適度に摂取することが大切ですが、今流行りの「塩分も補給できるスポーツドリンク」もやはりそれなりに糖分が含まれているため、飲みすぎには注意が必要です。

実は汗をかくとナトリウム(塩分)だけでなく、カリウムやマグネシウムといった他のミネラルも失われてしまいます。

ナトリウム・カリウム・マグネシウムを同時に効率よく摂取するには

「バナナにちょっとだけ塩をつけて食べる」

のがおすすめ、と朝のテレビでも紹介されていたので、私も最近たまに真似しています。

(これはあくまでも一例です。ミネラルを豊富に含む食物は他にもたくさんありますので、ぜひ自分なりの補給方法を考えてみてください)

「日よけ」や「涼しい場所にいること」も、「水分補給」と同じく重要です。

過集中になりやすい方は、たとえ暑い場所であっても自分の好きなことに夢中になりすぎて、いつの間にか熱中症気味になってしまいがち。

家のなかでできる趣味ならエアコンがあるものの「外で鉄道写真を撮るのが好き」「休日はお城巡りをしている」「野外の音楽ライブによく行く」というタイプの方は特に気をつけたいところです。

暑い日の外出時に「水分と塩分さえこまめに補給すれば大丈夫」と思っている方もいますが、直射日光の下で長時間活動すると皮膚に負担がかかり、体力の消耗につながる恐れがあります。

日傘や日焼け止めクリームの使用をはじめ、いくら楽しいことであっても一定時間おきに屋内に避難するなど、十分な自己管理が肝心です。

「自分の身体は自分で守る」という基本を怠ってはいけません。

<番外編:「暑熱順化」とは?>

この記事を書いている時点で既に8月のため、今年は間に合わないのですが、本格的な夏を迎える前の5~6月頃から「暑熱順化」を実践することが近年では推奨されています。

暑熱順化とは、暑さがピークに達する前に軽い運動や半身浴などによって無理のない範囲で汗をかき、体を徐々に暑さに慣らしていく熱中症対策のひとつ。

厚生労働省でも暑熱順化の重要性をアピールしており、ウォーキングやストレッチを週5回、30分程度行う、2日に1度は湯舟に浸かるなどの方法で暑さへの耐性をつけることが勧められています。

これからも日本の夏は厳しい暑さが予想されますので、来年に備え、今のうちから暑熱順化のことを頭の片隅に入れておいても決して損はないでしょう。

とはいえ、身体を慣らすといっても限界がありますよね…。

絶対に無理をせず、暑いときは涼しい場所に避難して、水分を摂取し、体調が悪ければ周囲に伝えてしっかりと休ませてもらいましょう!

※本文中のデータ・最新情報などは以下のサイトを参考にさせていただきました。

<GREENPEACE>

暑すぎる日が増えている理由|猛暑の背景にある気候変動とは

<テンミニッツアカデミー>

昔の夏より今はどれぐらい暑いのか?

<熱中症ゼロへ>

熱中症について学ぼう:暑熱順化