TECTEC中田です!
障害者雇用での一般就労を目指す方々にとって、特に人気のある職種が「事務職」です。
また、企業側が実際に募集しているのも事務職が多く、一般就労中の身体障害者・精神障害者の約25~30%が「事務的職業」として採用されているデータがあります。
(厚生労働省・令和5年度障害者雇用実態調査より)
事務職といえば「オフィス内でのデスクワーク」をイメージする方も多いように、肉体的負担が少ないというイメージが定着しているようです。
そのため、障害者求人における事務職は応募者が多くなり、採用のハードルが年々上がっている印象を受けます。
ですが、事務職の具体的な仕事内容については意外と知られていない部分もあり、必ずしも「パソコンさえ使いこなせれば大丈夫」「経理の資格さえ取得すれば採用される」というわけではありません。
今回は、事務職の主な業務や事務職の求人が多い理由、障害者雇用で事務職に採用されるためのポイントなどを紹介いたします。

<事務職が人気の理由(競争率が高い理由)>
1.体への負担が少ない
販売・接客をはじめとする立ち仕事や、製造業・倉庫内作業といったある程度の体力が求められる職種と比較すると、デスクワーク中心の事務職は身体的な負担が比較的少ない傾向にあります。
また、屋外で作業する職種と違い、オフィス内は気温・天候の影響を受けにくい環境です。
特に立ち仕事や屋外での仕事に負担を感じやすい方にとって、事務職は仕事を選ぶ際の候補のひとつといえるでしょう。
2.業務がシステム化されている
事務作業は
・データ入力
・書類作成
・ファイリング
・チェック業務
など、手順が明確でルール化しやすいのが特徴です。
発達障害のある方の中には「固定されたマニュアル」や「明確なルール」がある仕事のほうが力を発揮しやすい方もいます。
3.対人業務が苦手でも働ける
営業職や飲食・小売業などに比べると、外部のお客様対応が少ないことも人気の理由です。
もちろん社内コミュニケーションは必要ですが、不特定多数のお客様と接するよりはストレスがかからず、対人対応による負担を抑えやすいといえます。

<企業の障害者求人に事務職が多い理由>
障害者を積極的に事務職で採用することについては、企業側の事情も大きく関係しています。
1.障害特性に応じた業務の切り出し
障害者雇用では「担当する業務や役割を明確にし、必要に応じて業務を切り出す」ことが重要です。
事務業務は
・データ整理のみを担当
・書類チェック専門
・郵便物の発送業務
というように業務を分解することで、得意なことや強みを活かしやすいという特徴があります。
2.法定雇用率への対応
一定規模以上の企業には、従業員に占める障害者の割合を法定雇用率以上にする義務があります。
その中でも「本人のペースで仕事を覚えてもらいやすい」「仕事の手順を明確に教えやすい」「障害への配慮がしやすい」ポジションとして、事務職に配置する傾向が多く見られます。
もちろんどのような職種であっても「障害者雇用促進法」に基づき、障害者への合理的配慮が義務付けられていますので、配慮が必要な事項については応募の際に伝えるようにしましょう。
3.サポート体制を整えやすい
事務職は一般的な傾向として、勤務時間や業務内容の大幅な変動が少ないため
・短時間勤務
・在宅勤務
・配慮事項の明文化(部署全体での共有)
といったサポート体制を導入しやすい面があります。
在宅勤務が可能な求人であれば、PCを使った入力・書類作成などを行う事務職も選択肢のひとつとなるでしょう。

<障害者雇用の事務職の具体的な業務内容>
一言で「事務」といっても幅広い業務がありますが、代表的な内容は次のとおりです。
◆一般事務
・データ入力
・書類作成
・ファイリング
・メール対応
◆総務・人事補助
・勤怠データ整理
・備品管理
・郵便物仕分け
◆経理補助
・伝票入力
・請求書チェック
・簡単な集計作業
◆専門事務(スキル型)
・自動化アプリを使った集計
・データベース管理
・マニュアル作成
特に事務職では、求人内容によって基本的なパソコンスキルが求められることがあります。
・Word
・Excel
・メール作成/管理
などの操作を身につけておけば、応募できる求人の幅が広がります。
WordやExcel、PowerPointなどOffice製品に関する操作スキルの証明資格である「MOS」資格もアピール材料になるでしょう。

今回の記事で紹介した内容からも分かるように、事務職は障害者雇用で人気の高い職種です。
ただし、その分競争率も高いのが現実です。
志望動機も単に「事務をしたいから」ではなく、具体的に「このようなスキルがあり、事務職で活かせると思ったから」と言えるための準備をしていくことが、採用への近道となります。
TECTECではデザイン・動画編集・SNS運営といったクリエイティブ関連のお仕事や学習を行っていますが、一方で基本的なPCスキルの高さを企業から評価され、事務職に就労する方も多くいらっしゃいます。
また、事務職でも書類作成などの際にデザインセンスが役立つ場合があります。
TECTECで身につけたスキルが、就労をはじめとするその後の人生に活かされるように、全力でサポートさせていただきます!
※本文中のデータ・最新情報などは以下のサイトを参考にさせていただきました。
<厚生省>
<就労継続支援B型事業所CACHiCA>
障害者の事務職求人を徹底解説!仕事内容・必要なスキル・探し方まで
<d-career(ディーキャリア)>
<サンクスラボ>
障害者雇用で事務は難しい?理由と就職に求められる3つのポイント
<障害者雇用Lab>
<dodaチャレンジ>