就ポツ

各地域に設置!「就ポツ」って何をしてくれるところ?

TECTEC中田です!

TECTECでは現在、就労継続支援A型/B型と自立訓練を運営しています。

これらはいわゆる就労支援系の福祉サービスであり、毎日のお仕事や学習を通じて生活リズムを安定させ、社会的自立・就労を目指すことが目的です。

その一方で、皆さんがお住まいの地域には障害がある方の「就労」と「生活」の両面をサポートする公的機関が設置されている場合があります。
それが「障害者就業・生活支援センター」です。

「障害者就業・生活支援センター」は真ん中の「・」が「ポツ」と読めることから通称「就ポツ(しゅうぽつ)」もしくは「中ポツ(なかぽつ)」と呼ばれています。

以下「就ポツ」と呼びます。

2024年4月1日時点で全国に337ヶ所の就ポツがあり、年々増加していますので「私の住んでいる地域にはない…」という方も、近い将来利用できるようになるかもしれません。

原則として、就ポツがある場所と同じエリアに住んでいる15~65歳の身体・知的・精神障害者および難病をお持ちの方が利用対象です。
まずは就ポツに連絡をして初回面談の日程を決め、面談後は支援プログラムに沿って支援を受けるという流れになります。

手帳がなくても医師の診断書があれば利用可能な場合があるようですので、疑問や不安点などがあれば問い合わせてみましょう。

就ポツで受けられる支援は先ほども触れましたが、障害者の方々がその地域で自立し、健やかに暮らすための「就労」と「生活」に関するサポートがメインです。

これから就労したい人への支援だけではなく、現在就労しているけど仕事内容が難しくて覚えられない、職場が障害に配慮してくれない…といった悩みを解決するための適切な助言を受けることができます。

就労を目指す人には自身の能力や職業適性に関する相談をはじめ、履歴書作成のアドバイスや面接対策、ハローワーク等と連携した就職活動の手助けを行い、また職業準備訓練などの職業実習を紹介してくれることも。

生活面においては体調管理やお金の使い方、家事のアドバイスに至るまで、その人の状況に合わせた生活スキルの向上を目指します。

「朝起きるのが苦手」「生活費が足りなくなる」「部屋が片付けられない」といった悩みは障害を抱えている方に限らず、誰もが生活の中で直面する困りごとです。

自分だけが周囲と比べて何もできないのではないか…という恥ずかしさから一人で抱え込むことなく、どんな小さいことでも気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

また、病院・保健所・福祉事務所など様々な機関と連携しており、障害があってもストレスなく安定した生活を送るための体制が整っているのも就ポツの強みです。

ちなみに、TECTECに通いながらでも就ポツを利用できますので、何かあった時の公的な相談窓口として就ポツに登録しておくのも「頼れる場所を増やしておく」という点で大いに意味があります。

国の福祉で受けられるサービスを最大限活用し、それぞれの目標に向かって一歩ずつ進んでいきましょう!

※本文中のデータ・最新情報などは以下のサイトを参考にさせていただきました。

<厚生労働省>
障害者就業・生活支援センターについて

<障害者ドットコム>
「なかぽつ」・「しゅうぽつ(就ぽつ)」とは何の略?

<DI-AGENT>
障害者就業・生活支援センター(なかぽつ/就ぽつ)とは?受けられる支援や利用手順を解説

<LITALICOワークス>
障害者就業・生活支援センターとは?支援内容や利用方法などを解説