TECTEC中田です!
TECTECスクール/TECTECクリエイティブはクリエイティブに特化した学習および業務を通じて、利用者の皆さんの社会的自立を支援しています。
なかでも多くの方が掲げているのが「デザインの仕事で就労したい」という目標。
さて、仕事に就くにはそれぞれの業務内容に応じたスキルや資格が必要です。
デザインに関する仕事の場合は就活の際に「ポートフォリオ」と呼ばれる、自分が過去に作った制作物を提出するのですが、その出来栄えによってスキルをある程度判断されることも。
(もちろんそれだけで採用が決まるわけではありませんが)
そのため、デザインをはじめとするクリエイティブな職種は「資格よりも実際のスキルをアピールしたほうがよい」というイメージがあります。
ですが「デザインセンスがあまりなくて…」という人でもデザイン関連の資格を取得すれば、デザインの基礎的な知識をしっかりと習得している証明になるので、就活において強みになることは間違いありません。
そこで今回は「デザインに関する資格」にはどのようなものがあるのか、紹介していきたいと思います。
<Photoshop(R)クリエイター能力検定試験>
Photoshop(R)クリエイター能力検定試験は、1人1台のPCを使って行われ、前半が「知識と実技」、後半が「実践」となります。
前半は選択式の知識問題および指示された仕様通りにコンテンツを制作していく問題で、Photoshopの操作に十分慣れていれば解ける問題です。
後半は指示されたテーマをもとにゼロからコンテンツを制作するため、レイアウトや配色など多少の経験やセンスが問われます。
「スタンダード」と「エキスパート」の2種類があり、エキスパートのほうが難易度は高めです。
https://www.sikaku.gr.jp/ns/ps/
<Illustrator(R)クリエイター能力検定試験>
Photoshop(R)クリエイター能力検定試験と同じく、試験当日は1人1台のPCでillustratorを操作し、知識問題や実技問題を解いていきます。
午後も同じく指示文を読み、ポスター・チラシなどのコンテンツを白紙の状態から完成させます。
「スタンダード」と「エキスパート」の2種類があるのも同様です。
既に基本的な操作方法を習得していて普段illustratorを使用している人であれば「エキスパート」でも計30時間程度の勉強で合格が可能といわれています。
https://www.sikaku.gr.jp/ns/il/
<アドビ認定プロフェッショナル>
アドビのソフトウェア製品に関する知識・操作方法を、いかに正しく習得しているかを問う資格です。
大きく分けてPhotoshop・Illustrator・Premiere Proの3科目があり、さらに「Illustrator 2022」や「Premiere Pro 2023」といったように製品のバージョンごとに受験することができます。
(古いバージョンは順次終了となります)
試験は全てコンピュータ上で行われる、いわゆるCBT(Computer Based Testing)形式です。
内容はソフトウェアの知識に関する選択問題をはじめ、ソフトウェアを実際に動かしてクリックやドラッグ&ドロップなどの操作を行う問題が出題されます。
デザインの実技はありませんが、一通りの操作方法を確実に覚えていることが重要視されるため、教える側(トレーナー)の仕事に就きたい人にとっても役立つ資格です。
https://adobe.odyssey-com.co.jp/
<色彩検定>
色に関する幅広い知識や技能を問う検定試験です。
元々は服飾系の団体が主催する資格としてスタートしたため、PCでのデザインに限らずアパレル・美容関連の仕事に就く人も多数取得しており、資格自体の知名度も高く「メジャーな資格」といえます。
色彩検定単体で就職活動の武器になるというよりは、たとえばWebデザインが得意な人が「色に関しても詳しい」といったように、他のスキルとの組み合わせで役立つ場面が多いようです。
試験内容は3級・2級がマークシート問題(一部記述式)で、1級ではマークシート・記述問題に加えて「文具メーカーの新商品開発における、カラーカードを使った配色提案」などの実技も実施されます。
また、2018年からは「UC級」という科目が新設されました。
これは「UC」(ユニバーサル・デザイン)に関する知識や技術を問う試験となっており、高齢者や視覚障がい者など、視覚機能が低下した人達にも配慮したデザインを身につけることができます。
ちなみにTECTECを共同運営している印刷会社「一心社」様もユニバーサル・デザインの普及に力を入れていますよ。
<カラーコーディネーター検定試験>
仕事上の実践的な色彩の知識・技術を問う資格で、PCデザインはもちろんのこと、ファッション・美容業界のほか、電化製品や自動車といった工業デザインの分野においても役立つ資格です。
たとえば同じ機能・同じ価格の商品でも「売れる色」とそうでない色がありますよね?
カラーコーディネーター検定試験では、色が人間に与える心理的効果を、よりビジネス的な観点から活用するためのテクニックを学びます。
レストランのシェフが、美味しく見える盛り付けを研究するためにカラーコーディネーターの資格を取得した例も。
2021年からはCBT(Computer Based Testing)形式に対応しており、自宅でも受験可能になりました。
広告業界や映像業界で実際に使われている用語を答える問題もありますので、映画やファッション雑誌などを普段からチェックしている人にとっては馴染みのある問題が出てくるかもしれませんね!
https://kentei.tokyo-cci.or.jp/color/
以上、デザインに関する主な資格を紹介いたしました。
建築・CG・Webなど、それぞれの分野に特化したデザイン関連の資格もまだまだたくさんありますので、興味のある方は一度調べてみてはいかがでしょうか。
資格は所持しているだけではなく「どう使うか」が肝心。
将来の「なりたい自分」をしっかりと見据えた上で、資格取得の勉強を頑張ってください!
※本文中のデータ・最新情報などは以下のサイトを参考にさせていただきました。
<ユーキャンの法人向け人材教育サービス>
<東京商工会議所>
<資格のキャリカレ>
<モリサワ>
<レバテックキャリア>