お風呂

「お風呂嫌い」が増えている?!その原因とは

TECTEC中田です!

「風呂キャンセル界隈」という言葉が最近SNSで流行っているようです。

疲労が溜まっていたり、メンタルの調子が悪く何もする気が起きない、なかでも特にお風呂がめんどくさい…という状態の人達を指す言葉とのこと。

若者言葉っぽくて響きの良い「風呂キャンセル界隈」ですが、ほとんどの人は「本当はお風呂に入りたい」と思っているため、当事者にとっては深刻な悩みです。

普段はお風呂に入っているが、ここ最近疲れや寝不足がひどくて、お風呂に入ろうにも身体が動かない…という場合であれば、そもそも生活全般を見直す必要があります。

「仕事を家に持ち帰り、ずっと作業しているのでお風呂に入れない」なんていう人は、お風呂以前に体調を壊しかねないので、職場や周囲の人間に事情を伝えたほうがいいかもしれません。

一方「メンタルの不調でお風呂に入れない」とは具体的にどのような状態なのでしょうか。

これには「精神運動抑制」という症状によるものや、お風呂に関して子どもの頃の嫌な出来事が頭に残っている、などのケースがあります。

「精神運動抑制」とは「何をやるのも億劫になる」「やる気が起きない」「行動や思考に時間がかかる」「もの忘れが激しく、覚えるのが苦手」「自分で意思決定できない」といった症状の総称です。

この場合、症状そのものが改善し、気力や行動力が回復すればお風呂にも入れるようになる可能性がありますので、まずはお医者さんに相談してみましょう。

「子どもの頃の嫌な出来事」というのは、例を挙げると

・シャンプーが目に入った、シャワーで火傷した、タイルで滑って転んだ
・「身体を洗ってから浴槽に入る」などのマナーに関して厳しかった
・ゲームをしていてお風呂に入らなかったら怒られた
・お風呂に入ったあとはすぐに寝ないといけないから、好きなテレビを観ることができなかった

などです。

上の2つは「入浴の最中につらい思いをした」経験で、下の2つは「お風呂のせいで自分の自由な時間を奪われた」経験といえます。

前者に関しては、お風呂のために時間や気力を消耗すること自体が嫌なわけではない人が多いので、怪我をしないように注意深く行動する、また一人暮らしであれば自分の好きな方法で入浴する、といった方法でお風呂嫌いを克服できる可能性があります。

後者について考えてみると、確かに入浴中は自分の好きなことができないので、何かひとつのことに熱中するタイプの人にとってはお風呂の時間がもったいなく感じます。

ですが、お風呂に入ってさっぱりすることで、結果的に自分の好きなことを気分良く、そして効率的にこなせるとなればどうでしょうか。

お風呂に入らず3時間ゲームをした場合と、間に入浴を挟んで2時間半ゲームをした場合を比較して、もし2時間半ゲームをした場合のほうがゲームの成績が良ければ「ゲームで勝つためにお風呂に入ろう」と思う人もいますよね。

お風呂に入ったことで物事が良い方向に進んだという「成功体験」を積み重ねれば、自然とお風呂が好きになっていくかもしれません。

もちろん、お風呂に入ったからといって自分の能力が格段にアップしたり感性が豊かになるわけではありませんが、少なくともお風呂に入らない日があまりにも続くと、自分で自分の匂いが気になって好きな漫画や映画にも集中できないはずです。

お風呂に入るためには「服を脱いで、お湯につかり、身体を洗う」「出る際は身体を拭き、また服を着て、髪を乾かす」という一連の行動が必要ですが、一部の人にとってはこのような「全身を使う」動作が特に精神的な負担になりますよね。

(私もメンタルの調子を崩している時期は服を脱ぐのが面倒で、着衣のままシャワーで頭だけ洗うことがあります…)

心身のコンディションに何の問題もない人からすれば想像できないほど、実は「お風呂に入る」というのは意外と体力を削られる行動です。

だからこそ「今日はお風呂に入ろう」と決めて無事お風呂に入れた日には、自分を褒めてあげても良いのではないでしょうか。

ちなみにネット上では、お風呂嫌いの人がお風呂に入ることを「お風呂を倒す」とユーモラスに表現することも。

お風呂というボスを倒して目標を達成するのは、まさにゲーム感覚ですね!

※本文中のデータ・最新情報などは以下のサイトを参考にさせていただきました。

<Sのエンタメ>
風呂キャンセル界隈とは何?意味は?元ネタや話題になった経緯も!

<プラスワンライフラボ>
お風呂が嫌いな人の心理とは?「面倒くさい!」をなくす、2つの方法

<北九州市・いのちとこころの情報サイト>
こころの病気について1 ~うつ病の自覚症状~