TECTEC中田です!
2026年もまだまだ始まったばかり。
「今年は新しいことにチャレンジしよう」「今年こそ目標を達成しよう」と考えている人が多いはず。
一方で「寒い時期は気分が落ち込んで、何もする意欲が湧かない」という人も。
単純に寒いから…というだけなら良いのですが、冬場になると極端にメンタルの調子が悪くなる、という場合は
「季節性うつ」
の可能性があります。
季節の変わり目になると気温や気圧の急激な変化に身体がついていけず、コンディションを崩してしまうのは誰にでも起こり得る症状です。
そのなかでも、日常生活に支障が出るレベルで倦怠感や不眠、頭痛・めまい、不安などの症状が重くなる人に関しては季節性うつを疑ったほうがよいかもしれません。

季節性うつ病はアメリカの精神科医・ローゼンタールが1984年、アメリカ国立衛生研究所勤務時代に自身の論文にて発表した精神疾患です。
秋から冬への変わり目になると気分が沈み、春先の3月頃に回復するというパターンを繰り返す周期性のうつ症状を初めて科学的に「季節性感情障害(SAD)」と命名しました。
※SAD(seasonal affective disorder)は「季節性情動障害」とも翻訳されます。
新学期や梅雨の時期、夏場などにうつを発症するパターンもありますが、割合が多いのはやはり「秋から冬にかけて」とのことです。
冬場におけるうつ症状を、特に「冬季うつ(ウインターブルー)」と呼ぶ場合があります。
たとえば新学期のうつ症状は進学・就職など環境の変化による精神的ストレスも原因の一端となりますが、冬季うつに関しては主に
「日照時間の減少」
がうつ症状を悪化させる大きな原因といわれています。
人間は太陽の光を浴びると脳内の神経伝達物質である「セロトニン」が分泌されるのですが、このセロトニンには精神状態を安定させる効果があります。
また、セロトニンは「メラトニン」という睡眠に関係するホルモンの分泌を抑制し、体内時計を調節する役割も果たしています。
冬になり日照時間が減少すると「セロトニン」の分泌量が不足するため、精神的な不安を引き起こしやすく、さらにはメラトニンとセロトニンの分泌バランスも崩れてしまい、結果として不眠・過食・倦怠感・意欲減退といった症状が現れるわけです。

<「季節性うつ」対策は?>
季節性うつ(特に冬季うつ)を防ぐには、やはり「日光を浴びる」ことを意識する必要があります。
できればなるべく朝早く起きてカーテンを開ける、ジョギングするなど「朝の光を浴びる」のがポイントです。
朝に太陽の光を浴びると体内時計がリセットされ、セロトニンの分泌が促されますので、生活リズムを整える効果もあります。
冬季の日照不足を補うため、人工的に光を当てる「光療法」も効き目があるようですが、いずれにせよ、明るい時間のうちに自然光を身体に採り入れる生活を心掛けるにこしたことはないでしょう。
そのほか「過食」にも特に注意が必要です。
一般的なうつ病では食欲が落ちるのに対し、冬季うつの場合は先ほども述べたようにセロトニンの分泌量が不足します。
甘いお菓子や炭水化物はセロトニン濃度を高めるため、本能的に炭水化物を中心とした食品を過剰に摂取しようとし、過食を引き起こすのです。
冬にカロリーを溜め込むのは、生き物としては決してマイナスの行為ではないですが、くれぐれも栄養のバランスに気をつけ、夜食や間食はほどほどにしておきましょう。
以上、季節性うつの原因とその対策を紹介しました。
元々うつ症状のある方は、季節の変化がどれほど自身のメンタルに影響するのか、判断が難しいと思います。
「毎年冬になると特にうつ症状が重くなる」という自覚のある方は、一度主治医に相談し、アドバイスを受けてみてはいかがでしょうか。
※本文中のデータ・最新情報などは以下のサイトを参考にさせていただきました。
<LinoClinic>
季節の変わり目に心が疲れる理由|季節性うつ・気象病とメンタルケア
<MIZENクリニック>
<済生会>
<VCスタートアップ健康保険組合>
<堺そらはねメンタルクリニック>
<日本調剤>