TECTEC中田です!
TECTECを利用されている皆さんの多くは、最終的に「一般就労」を目指していることと思います。
私は2023年の2月からTECTECに通っていますが、日々の学びや業務で得たスキル・経験を活かし、実際に就職された方々を見てきました。
一方で、なかなか就職活動がうまくいかず、悩まれている方も少なくありません。
そこで視野に入ってくる選択肢が「フリーランス」という働き方です。
フリーランスのメリットはなんといっても会社に縛られず自分の時間が持てること。
なおかつ学歴や年齢を問わず自分の仕事が評価されれば収入が増えていくという「実力主義」的なところではないでしょうか。
ですが、いざフリーランス一本で生活していくとなると、次のような不安を抱える方も多いでしょう。
・どうやって仕事を取ってくればいいのか分からない…
・いきなり仕事が無くなったらどうしよう…
そこで今回は、フリーランスで働いている人がどのようなきっかけで仕事を得ているのか、具体的な「仕事の探し方」について、いくつか紹介したいと思います。
フリーランスの方々のほとんどが実践している方法から、ある程度の実績が必要なハードルの高いものまでありますので、どれが自分に合っているのか参考にしてみてください。
<過去の職場・過去の取引先からの紹介>
業種によっては、自分がフリーランスになる前に働いていた職場から仕事をもらえる可能性があります。
(もちろん、職場の方々と友好な関係にあることが大前提です)
特に繁忙期と閑散期のメリハリがはっきりしている会社などは、繁忙期だけ仕事の一部をフリーランスの人に依頼することも多いため、元々その職場で勤めていて仕事の流れを知っている人であればなおさら頼まれやすいはずです。
また、前に勤めていた職場で外部の取引先と友好な関係を築いていれば、独立してフリーランスになった人にその取引先が直接仕事を依頼することも。
ただし、場合によっては「前職が受けていた業務を横取りする」形になってしまいますので、トラブルになる可能性がないかどうか、仕事をもらう前に確認したほうがよいでしょう。
<クラウドソーシングサイトで探す>
フリーランスの人が仕事探しで最も利用されるのがこの「クラウドソーシングサイト」です。
クラウドソーシングサイトとは、何らかの仕事を依頼したい企業や個人が、ネット上でその仕事をこなせる能力のある人を探すことのできるプラットフォームです。
有名なところでは「クラウドワークス」「ランサーズ」などがあります。
また、「ココナラ」では自身のスキルや作品を公開し、依頼を待つ形式も可能です。
たとえば「クラウドワークス」では事務からクリエイティブまで様々な仕事があり、自分の得意なジャンルを選んで応募するだけなので、仕事をもらえる人脈を持っていなかったり、営業が苦手という人でも気軽に応募できるのがメリットです。
ただし「データ入力」や「テープ書き起こし」など業務内容がシンプルになればなるほど競争率も高く、単価も安くなってしまいます。
「内職のデジタル版」といった感覚で、お小遣い稼ぎ程度にクラウドワークスを利用している学生や主婦(夫)が増えている傾向があるようです。
クラウドソーシングサイトだけで生計を立てるには高度な動画編集やWebサイトのSEO対策、プログラミング言語など、あまり他の人にはできないスキルを身につけ、高単価で競争率の低い案件を狙って応募するという戦略が必要になってくるでしょう。
<フリーランスエージェントを利用する>
フリーランスエージェントはいわゆる「転職エージェント」などと同じく、登録者に適した案件を紹介してくれるサービスです。
クラウドソーシングサイトと違い単発作業ではなく「3ヶ月以内にアプリを開発し報酬100万円」といった長期かつ高単価の案件が主流です。
また、在宅ワークに限らず「実際に週5日間デザイン会社に出勤して半年間働く」のような、派遣社員に近い形態で働くパターンもあります。
スポーツに例えるならば「自分の能力を活かし、数年ごとにいくつものチームを渡り歩く選手」といった感じでしょうか。
仕事を依頼してくるクライアントも有名な大手企業が多く、クラウドソーシングサイトよりも要求されるスキルが高い傾向にあります。
自分の得意な分野であっても、登録前に十分な実績を積んでおくことをおすすめします。
<交流会・オンラインサロンに参加する>
交流会には「フリーランス同士の交流会」と「企業から仕事をもらうための交流会」の2種類があります。
フリーランスといっても、生涯「一匹狼」で仕事をする人ばかりではありません。
フリーランス同士が仲良くなって「どのような仕事がおすすめか」などの意見を交わし合い、時には他のフリーランスから仕事を回してもらうことも。
フリーランスが集まる交流会に参加し仲間を増やしていけば、同業者でしか分からない仕事上の悩みを相談したり、自分一人で動いていては得られない情報を入手できたりするメリットがあります。
もうひとつ、企業関係者が参加する交流会に関しては「優秀なフリーランスがいれば仕事を依頼したい」企業と「仕事がほしい」フリーランスをマッチングさせるのが主な目的です。
いわばクラウドソーシングサイトのリアル版といったところでしょうか。
どちらの交流会も、自分から積極的に企業関係者やフリーランス仲間に話しかけ、自分を売り込んでいくコミュニケーション能力がそれなりに必要とされます。
また、社会的常識が備わっている人間であることをアピールし、相手に信用してもらうためにも基本的なビジネスマナーは勉強しておきたいところです。
同業者同士がZOOMなどで情報を交換し合うオンラインサロンも、交流会とほぼ同じ意味合いを持ちます。
また、最近では芸能人・著名人が開設するオンラインサロンで、自分の活動を手伝ってくれる人をサロン会員のなかから募集するというパターンが増えています。
たとえば俳優が「自分で映画を作りたいから、撮影できる人や動画編集できる人はいませんか」と呼びかけた際に、動画編集のスキルがあれば仕事をもらえるかもしれません。
ただし、交流会もオンラインサロンもほとんどの場合「参加費」がかかります。
せっかく参加するのであればいつでも他人に見せられる作品を持参していくなど、万全の準備を整えておくようにしましょう。
<SNSで発信する>
イラスト・マンガの得意な人がX(旧:Twitter)やInstagramで自分の作品を発表し続けるうちにフォロワーが増え、企業からイラスト制作の依頼が来るようになる、という可能性は決して低くありません。
「100日後に死ぬワニ」がXでバズったように、自分のSNSでコツコツと発信した結果、草の根的に評判が広まり仕事に繋がったという成功例が増えてきています。
SNSの性質上、すぐに見てもらえるジャンルの創作物(イラスト/マンガ/LINEスタンプ/フリー素材)が有利ですが、小説・作曲・ダンスからハンドメイドアクセサリー・オリジナル料理レシピに至るまで、どんなものでもSNSでアピールすることは可能です。
そういう点では上述した「ココナラ」に似ているかもしれません。
この方法における最大の難点は「SNS自体をバズらせる技術」が必要になってくるということ。
いくら素晴らしい作品を発表していても、フォロワーが少なければ目に留まりにくいのが現実です。
そのためには今SNSでどのようなトピック(話題)が流行っているのかというトレンドを素早く把握し、それに関連した作品を投稿するなど、世の中の動向に対して常にアンテナを張っておくと良いでしょう。
<その他>
自分が得意な分野の業務を行っている企業に直接営業をかける、営業代行を雇って自分の代わりに仕事を取って来てもらう、知人や親族の人脈に頼るなど、様々なアプローチがあります。
ただし、その人の得意な分野がそもそも企業や社会で必要とされているニーズと合わなければ、結果を出しづらい場合があります。
どのような方法で仕事を探すにせよ、自分が今までに培ってきたスキルが果たしてフリーランスで活かせるのかどうか、事前にリサーチしておくことは必要かもしれません。
以上、フリーランスが仕事を探すための方法をいくつか紹介いたしました。
「偶然は準備のない者を助けない」という格言があります。
フリーランスでコツコツと仕事を続けていると、思いもよらない大きな案件が舞い込んでくることも。
ですが、自分自身のスキルが足りないばかりにその仕事を受けることができないとなると、せっかくのチャンスを逃してしまいます。
そのため、仕事をしていない時間でも常に自分磨きをしておく必要があり、企業で働いている一般の会社員やパートより「プライベートが充実している」とは一概に言い切れません。
フリーランスという働き方にはメリットもデメリットも存在しますが、それでも「自分の実力がそのまま報酬として評価される」というのは特にクリエイティブな仕事をする人にとっては人生の醍醐味でもあります。
「企業に雇用されるのが難しい」という事情がある方にとっても、フリーランスは新たな選択肢のひとつとして検討する価値があるでしょう。
※本文中のデータ・最新情報などは以下のサイトを参考にさせていただきました。
<レバテックフリーランス>
フリーランスの仕事の探し方10選!準備すべきことや継続して案件を穫るコツ
<THE CONSUL>
<Qiita Job Change>