「負のスパイラル」にならないためには…?発達障害の「二次障害」について

TECTEC中田です!

発達障害当事者からの声や、またその当事者を支援する現場では

「発達障害を抱えている人に生じやすい『二次障害』について」

の悩みをよく耳にすることがあります。

発達障害のある方は、特性ゆえに「周囲とのズレ」や「失敗体験」が積み重なりやすく、それがストレスとなって別の精神的な不調につながることがあります。

これがいわゆる「二次障害」です。

今回は、代表的な二次障害と、その背景について整理してみます。

発達障害は基本的に「生まれ持った特性」であり、それ自体がマイナスの意味を持つものではありません。

しかし、

・周囲に理解されない
・自分でも対処方法が分からない
・失敗体験が繰り返される

といった環境が重なると、強いストレスが蓄積し、心の不調へとつながってしまうことがあります。

ここで重要なのは、「二次障害は環境や経験によって生じる」という点です。

では、具体的にどのような二次障害があるのでしょうか?

<発達障害の人が注意すべき二次障害(副次的症状)>

【うつ病】

発達障害のある方は、努力しているにもかかわらず「うまくいかない経験」を繰り返しやすい傾向があります。

例えば、

・指示を聞き取れていなかった
・段取りがうまく組めない
・ケアレスミスが続いてしまう

といったことが重なると「自分はダメだ」「どうせまた失敗する」といった否定的な自己認識が強まっていきます。

また、周囲からの評価と自分の努力がかみ合わないことで、

・頑張る気力が湧かない
・何をしても無意味に感じる
・朝起きることすらつらくなる

といった状態に陥ることもあります。

こうした状態が続くことで、単なる気分の落ち込みではなく、日常生活に支障をきたす「うつ病」へと進行してしまうケースも少なくありません。

【PTSD(心的外傷後ストレス障害)】

発達障害の特性として「同じ出来事を強く記憶しやすい」「感覚的な刺激に敏感」といった傾向が見られることがあります。

そのため、職場や学校での強い叱責や失敗体験が、

・鮮明な記憶として残り続ける
・似た状況になると当時の感情がよみがえる

といった形で影響を及ぼすことがあります。

例えば、

・上司に強く怒鳴られた経験 → 大きな声に強い恐怖を感じる
・人前でミスを指摘された経験 → 人前に立つこと自体が怖くなる

といったように、過去の出来事が現在の行動を制限してしまうことがあります。

結果として、

・特定の場所に行けなくなる
・人との関わりを避けるようになる

など、生活範囲が狭まってしまうこともあります。

これは「気にしすぎ」ではなく、心が危険を回避しようとする自然な反応とも言われています。

【不安障害】

発達障害のある方の中には「先を見通す力」や「多くの可能性を考えられる力」を持っている方も多くいます。

しかしその一方で、

・最悪のケースばかりを想像してしまう
・一つの不安がどんどん広がってしまう

といった状態になることもあります。

例えば、

「明日の仕事でミスをしたらどうしよう」
→「怒られるかもしれない」
→「評価が下がるかもしれない」
→「クビになるかもしれない」

といったように、不安が連鎖的に膨らんでいくことがあります。

さらに、

・動悸や息苦しさ
・手の震え
・眠れない

といった身体症状が現れることもあり「分かっていても止められない不安」に苦しむケースも見られます。

【依存症】

発達障害による生きづらさやストレスが長期間続くと「辛い思いから一時的に離れたい」という気持ちが強くなることがあります。

その結果、

・お酒を飲むと楽になる
・ゲームやネットに没頭すると現実を忘れられる
・ギャンブルで一発逆転を狙いたくなる

といった行動が増え、徐々に「やめたくてもやめられない状態」へと変化しがちです。

特に、

・ストレスの逃げ場が少ない
・周囲に相談できる人がいない

といった環境では、依存が深まりやすい傾向が顕著です。

また依存が進むことで、

・生活リズムの乱れ
・金銭的な問題
・人間関係の悪化

といった新たな問題が生まれ、さらにストレスが増えるという悪循環に陥ることもあります。

ここまで見てきたように、二次障害は

「特性 × 環境 × ストレス」

によって生じるものと言われています。

つまり、裏を返せば

「環境を整えることで予防・軽減できる可能性がある」

ということでもあります。

例えば…

・自分の特性を理解する
・無理のない働き方を選ぶ
・安心して相談できる人や場所を持つ
・成功体験を積める環境に身を置く

といった工夫が、「負のスパイラル」を断ち切る大きな一歩になります。

大切なのは「我慢すること」ではなく「自分がストレスなく生活できる環境を見つけること」ではないでしょうか。

TECTECでは、その人に合った働き方や環境づくりを一緒に考えていきます。

「毎日が少し生きづらい…」と感じている方も、まずは気軽にご相談ください。

※本文中のデータ・最新情報などは以下のサイトを参考にさせていただきました。

<LITALICOジュニア>

発達障害の二次障害とは?種類や治療方法、対処法や相談先を解説します【専門家監修】

<ブレインクリニック>

発達障害の二次障害とは?症状や治療について

<塩野義製薬>

二次障害とは

<かもみーる>

発達障害で併発しやすい病気や症状とは?二次障害の治療方法についても解説

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