「おひとりさま」どこまで平気?

TECTEC中田です!

以前、一人で買い物や遊びに出かけるのが怖い…という人のために

『移動支援』を活用して外に出よう

という記事を執筆いたしました。

移動支援とは「移動介護従事者(通称:ガイドヘルパー)」の資格を持った人が障害者に付き添い、屋外移動のための介助を行うことです。
私も過去に花火大会など、大変な混雑が予想されるイベントなどで突然過呼吸になった時のためにガイドヘルパーを利用したことがあります。

さて今回、その記事内容とは少し矛盾するのですが、

「どんな場所なら『一人で』行ける?」

ということについて少し話題にしたいと思います。

「一人でどこでも行けるように、不安を克服しよう!」ということではありません。

「え、そんなお店に一人で行ける人もいるんだ!」と、あくまでも雑談的に読んでもらえれば幸いです。

皆さんは上のような画像を見たことがあるでしょうか?

SNSで最近流行っている「おひとりさま難易度表」といわれるものです。

これは障害の有無に関係なく、一般的な難易度を示していると思われます。

だいたい分かると思いますが、ピラミッドの頂点に行くほど「おひとりさま」で入店する、あるいは利用するのが難しい(恥ずかしい?)とされているようです。

デザインを丸パクリすると問題があるので簡素化しましたが、本来は階層ごとに色分けされており「カラオケ」「焼肉屋」「映画館」「ディズニーランド」など項目がびっしりと書き込まれています。

私が覚えている限り、ピラミッドの下のほうに密集しているのは「ファーストフード」「ラーメン店」「牛丼屋」など、やはり飲食店関係が多い印象でした。

最近ではカフェのような内装のゆったりとした牛丼屋や、カウンターに仕切りのあるラーメン屋も増えてきていますので、会食不安の傾向があるという方でも隣の人の視線を気にせず食べることができそうです。

なかでもメンタルが不調な方に特化した飲食店といえば「発達カフェ」ではないでしょうか。

発達カフェには何度か訪れたことがありますが、悩みを抱えている方が一人で来店し、同じ悩みごとを持った方同士で仲良くなるというケースが多いように感じました。

発達カフェに関しても過去記事で紹介していますので、よければぜひご覧ください。

「発達カフェ」での正しい過ごし方は?普通の喫茶店より高い?安い?

意外だったのは「焼肉屋」がピラミッドの真ん中より下にあったこと。

個人的にはかなり頂点に近いと思うのですが…。

焼肉は料理の性質上どうしてもテーブル席がメインになってしまうため「一人でテーブルを独占する」という状況に遠慮してしまいますよね。

行くとすればおひとりさま専用のカウンター焼肉店でしょうか。

一方、難易度の高い「おひとりさま」行動に挙げられているのは「キャンプ」「一人旅」「登山」「音楽フェス」「スキー」「廃墟巡り」など。

基本的には「遠くに出かける」ほど、一人では不安が募るというわけですね。

特にメンタル関係で薬を処方してもらっている人は、外泊する際も服薬を忘れないように注意しなくてはいけません。

音楽フェスやテーマパークに関しては冒頭に私の経験で話した花火大会と同じく「一人が恥ずかしい」というより「人ごみの真ん中で倒れたらどうしよう…」という心配が付きまといます。

また、同じ発達障害でも

「電車で1時間以上かかる場所は、万が一財布を落とした時に帰れなくなるから不安で仕方ない」

という方もいれば

「長期休暇は必ず全国を鉄道で旅している」

という方もいます。

逆に、たった一人で何日間も旅行できるけど「グループ客がワイワイ騒いでいるのが苦手」「若いお客さんばかりで恥ずかしい」などの理由で、すぐ近所の飲食店やショッピングセンターに行けない人もいるはずです。

どこまでが平気でどこからが恥ずかしい・抵抗があるか、というのはその人の性格によっても異なりますので、まずは自分のできる範囲で「おひとりさま」に慣れてみてはいかがでしょうか。